今日は、教材(Visual Memory Chart)をどうやって制作しているのか、よく質問されるので、制作方法・工程を公開したいと思います。
■第1工程:作成するテーマの資料集め。
・200冊くらい所有する参考書から、テーマに関連する箇所をコピーして、ファイリングします。
・所有する授業のビデオ、DVDを研究して、ポイント、要点等を頭に叩き込みます。
☆この2つの作業だけで1ヶ月くらいかかります。
■第2工程:チャートのイメージ構想。
・第1工程でファイリングした資料をじっくり読み込む。
さらに今まで授業で教えた経験等を踏まえ、どうやったら、わかりやすく表現することができるか、構想を巡らせます。
この作業は楽しくもありますが、煮つまると苦痛に変わり、数式が夢にまで出てくることも。
■第3工程:数式・文字の入力作業。
・大まかなイメージができたら、必要となる数式と文字を入力します。
この作業が一番大変です
★数式はWordの数式3.0、文字はメモ帳。
ご経験がある方はわかると思いますが、数式を入力する作業は、普通の文字入力と異なり、手間暇がかかります。
∫(インテグラル)とかΣ(シグマ)とかlim(リミット)の近所にちっちゃな数字や文字を入れたり、[]{}()カッコが何個もあったりと・・・さらに頻繁に登場する指数を打つのがこれまた面倒・・・
愚痴ってすみません。
この作業のおかげで眼精疲労、慢性肩凝り状態
・次に、Wordに打ち込んだ文字と数式をAdobeのイラストレーターにコピーします。
しかし、ここでまた厄介なことがあり、そのままコピーしただけでは、記号によって文字化けするので、細かい調整が必要となります。
☆グラフを載せるときには、Grapesというソフトで書いたものを、スキャンして、さらにイラストレーターでトレースしています。この作業も疲れます。
☆この作業で1ヶ月くらいかかります。
■第4工程:レイアウトの詰め。
・ラフだったイメージを画面を見ながら、少しずつ試行錯誤しながらまとめていきます。
何度も何度も手直しをしていきます。
この作業が一番やりがいがあり、楽しいかもしれません
フォントの種類やポイント数、色、模様や飾り付け等、細部にこだわります。
☆この作業でさらに1ヶ月くらいかかります。
■第5工程:意見を求める。
・ひと通り完成したら、仲間の先生や教え子に見せて意見を聞きます。
その意見を参考に手直ししていきます。
ボロくそに言われて、泣きながら一から作り直すこともあります
■第6工程:校正作業
・最終的に、細かなミスはないか、本業で校正をされている方(その方は数学もわかるのです)に依頼して校正してもらいます。
そして、ミスを修正して、これでやっと完成です。
一つの作品の制作期間は平均3ヶ月くらいになります。
どうしても納得いかず、ずっと寝かせているチャートも多々あります。
一つ作り終えると、精魂尽き果て、もうやめようかと思うときが多いです。
でも、自分の作った教材で学力が伸びました!という生徒の声をきくと、また作りたくなるのです。
どうでしょうか?参考になりましたでしょうか?
質問は、なんでも受け付けます。
どんどん制作方法は真似てくださっても構いません。
ただし、完成品の丸々のコピーはダメですよ。
汗をかいて、ご自分の手で作ってください。
お互い切磋琢磨しながら、生徒が求めるいいものを作りましょう !
作成したチャートはコチラ(恋する数学)からご覧いただけます。
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VMC(ビジュアルメモリーチャート(数学教材))制作方法・秘話
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