今日は、秋田大学(2019年)で出題された穴埋め問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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次の文章を読み,問に答えなさい。
酸素を含む有機化合物には官能基の種類や数により様々な性質の分子が存在する。脂肪族炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置換した形の分子をアルコールという。
エタノールはアルコール飲料の成分でもあり,飲料用のエタノールは糖の「 A 」によりつくられる。エタノールと濃硫酸の混合物を130~140℃に加熱すると2分子間で脱水反応が起こり「 ア 」を生じる。
また,二クロム酸カリウムの硫酸酸性溶液で酸化すると「 イ 」が生じ,さらに酸化すると酢酸になる。
酢酸とエタノールの混合物に,触媒として濃硫酸を少量加えて加熱すると,これらの分子間で縮合反応が起こる。このような反応を「 B 」化という。この反応は可逆的であり,逆向きの反応を「 C 」という。
水酸化ナトリウムのような強塩基の水溶液を加えて加熱すると逆向きの反応のみが進み,カルボン酸の塩とアルコールが生じる。
このような塩基を用いた「 C 」をけん化という。グリセリンと高級脂肪酸との「 B 」を油脂といい,油脂をけん化するとセッケンが生じる。
セッケンは分子内に長い炭化水素基の疎水性部分と,水溶液中で電荷を帯び親水性を示す部分がある。セッケンを水に溶かすと,ある濃度以上で疎水性部分を内側に,親水性部分を外側にして多数集まりコロイド粒子となる。
この粒子を特に「 D 」という。
(1) 「 A 」,「 C 」に入る適切な語を次の①~⑥から1つずつ選び,番号で答えなさい。
① 加水分解 ② アルコール発酵 ③ 中和反応
④ 乳酸発酵 ⑤ 光合成 ⑥ 付加反応
(2) 「 B 」,「 D 」に入る最も適切な語を記しなさい。
(3) 「 ア 」,「 イ 」に入る化合物の名前を記しなさい。
秋田大学(2019年) 一部改
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(1)
A…… ②
C…… ①
(2)
B…… エステル
D…… ミセル
(3)
ア…… ジエチルエーテル
イ…… アセトアルデヒド
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