今日は、愛知教育大学(2021年)で出題された理由を問う記述問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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次のような過マンガン酸カリウムによる過酸化水素の滴定を行った。
濃度の分からない過酸化水素水溶液を蒸留水で正確に100倍に希釈した。
この溶液10.0mLを量りとり,そこへ硫酸を加えて酸性にした。この溶液を0.0100mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶液で滴定した。
滴定の終点で加えた過マンガン酸カリウム水溶液の体積は15.8mLであった。
■問題
過マンガン酸カリウムによる過酸化水素の滴定においては滴定の終点を決定するために指示薬を添加する必要はない。
その理由を説明せよ。
愛知教育大学(2021年) 一部略
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過マンガン酸カリウムによる過酸化水素の滴定においては滴定の終点前では三角フラスコの中の溶液の色はほとんど無色となっているが,滴定の終点を過ぎると過剰に加えた過マンガン酸カリウム水溶液によりうすいピンク色に着色し始める。
したがって,指示薬を加えなくても終点を決定することが可能となるため。
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