今日も引き続き「センター試験徹底分析チャート」について。
放置(さび・潮解・風解・昇華・揮発性)に関するテーマでまとめてみました。
■さびる
・使い捨てカイロ内では,鉄粉が空気中の酸素によって徐々にさびている。 つまり,鉄粉は酸化され,この反応熱によって,カイロは温かくなる。
□出題年・2009年 本
・鉄を亜鉛(Zn)でめっきすると,さびにくくなる。鉄の表面を亜鉛でおおったものをトタンといい,トタンに傷がついても亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きいため,亜鉛が陽イオンとなって溶けるので.鉄は腐食されにくくなる。
□出題年・2002年 本
・赤さびの主成分は,酸化数+Ⅲの鉄の化合物である。
□出題年・2007年 追
・水酸化鉄(Ⅱ)は,酸化されて赤褐色の水酸化鉄(Ⅲ)になる。
□出題年・1999年 追
・銅を屋外で放置すると,大気中のH2OやCO2によって緑色のさびである緑青(ろくしょう)(CuCO3・Cu(OH)2)を生じる。
□出題年・2007年 追
・ステンレス鋼はさびにくい合金であり,鉄を主成分としてクロム(Cr)やニッケル(Ni)を含む。錆びにくい性質を利用し,台所の流し台などに用いられる。
□出題年・2007年 追
・アルミニウムを空気中に放置すると,表面にち密な酸化物の膜ができる。
□出題年・2010年 本
■潮解
・水酸化ナトリウム(NaOH),水酸化カリウム(KOH)は潮解性があるので,湿気を避けて保存する。
・粒状のNaOHは,水分を吸収して表面がぬれてくる。
★空気中に放置すると空気中の水分を吸って,その水の中に溶ける現象を潮解という。
□出題年・1997年 本・2002年 追・2006年 本・2007年 追・2008年 追・2012年 本
■風解
・炭酸ナトリウムの十水和物結晶は,水和水の一部を失って白色粉末になる。
★水和物が結晶水を失って粉末になる現象を風解という。
□出題年・1999年 追・2008年 本
■昇華
・常温・常圧で昇華しやすい物質は,ヨウ素,ナフタレン,ドライアイスである。
・ドライアイスは,二酸化炭素(CO2)の固体である。
□出題年・1999年 追・2007年 追・2009年 追
・うがい薬に使われるヨウ素には,その気体を冷却すると,液体にならずに固体になる性質(昇華という)がある。
□出題年・2001年 本・2004年 本・2006年 本
・ナフタレンを主成分とする防虫剤は,虫がナフタレンの蒸気を嫌うことによる。ナフタレンは昇華(固体から直接気体に変化)によって,防虫剤は小さくなっていくが,液体にならないので衣類に染みて傷めることはない。
□出題年・2008年 本
■揮発・不揮発性
・濃硝酸,濃塩酸は,揮発性の酸で,濃硫酸は,不揮発性の酸である。
□出題年・2000年 本
・ベンゼン,アセトン,ジエチルエーテルは揮発性・引火性の液体であり,火気のない冷所に密閉保存する。
□出題年・2000年 本・2002年 本・2006年 本
■その他
・アルカリ金属であるナトリウム(Na),リチウム(Li)は,空気に触れると酸化し,常温で水と反応するので,石油中に保存する。
□出題年・1996年 本・2002年 本・2002年 追・2007年 本・2008年 追
・黄リン(P)は,空気中で自然発火して,十酸化四リン( P4O10 )を生じる。水とは反応しないので,水中に保存する。赤リンは,自然発火しない。
□出題年・1996年 本・1997年 本・2006年 本・2011年 本・2012年 本
・一酸化窒素(NO)は空気に触れると,赤褐色の二酸化窒素(NO2)になる。
□出題年・1997年 本・2010年 本
・純水を大気中に放置すると,二酸化炭素を吸収して弱い酸性を示す。
□出題年・1997年 本
・炭酸飲料を空気中に放置すると,しだいに発泡しなくなる。これは,飲料中に溶解している二酸化炭素の量が減少するためである。
□出題年・2009年 本
■放置(さび・潮解・風解・昇華・揮発性)に関する問題チャート
↧
放置(さび・潮解・風解・昇華・揮発性)に関する問題
↧