今日は、センター試験対策④ 熱分解に関する問題についてです。
■□■水和物の熱分解■□■
■水和物は,加熱によって,水が追い出される。
・セッコウ(CaSO4・2H2O)を加熱すると,焼セッコウ(CaSO4・1/2H2O)になる。
逆に,焼きセッコウに水を加えて練ると,セッコウに戻る。
・焼きセッコウに水を加えると,発熱しながら膨張し,セッコウになって硬化する。
この性質を利用して,建築材料や陶磁器の型,医療用ギプスなどに用いられる。
・青色の結晶である硫酸銅(Ⅱ)五水和物(CuSO4・5H2O)を加熱すると,水和水を失って,白色の無水硫酸銅(Ⅱ)(CuSO4)が生成する。
・白色粉末のCuSO4は,水分を吸収すると青色の結晶に戻るので水分の検出に利用される。
★出題年
・2006年追、2010年本、2011年本
■□■水酸化物の熱分解■□■
■水酸化物は,加熱によって,酸化物と水が生成する。
「酸化物+水→水酸化物」の反応の逆反応が起こる。
・水酸化銅(Ⅱ)(Cu(OH)2)を加熱すると,黒色の酸化銅(Ⅱ)(CuO)が生成する。
★出題年
・2011年本
■□■炭酸塩の熱分解■□■
■炭酸塩は,加熱によって,酸化物と二酸化炭素が生成する。アルカリ金属の炭酸塩Na2CO3は熱分解しにくい。
・炭酸カルシウム(CaCO3)を加熱すると,二酸化炭素(CO2)が発生して,生石灰(CaO)が生成する。(アンモニアソーダ法の一部でもある。)
・石灰石の主成分は炭酸カルシウムであり,これを900℃に加熱すると,熱分解して,酸化カルシウムと二酸化炭素を生じる。
★出題年
・2004年追、2005年本、2007年追、2011年本
■□■炭酸水素塩の熱分解■□■
■炭酸水素塩は,加熱によって炭酸塩と水と二酸化炭素が生成する。
・炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を加熱すると,CO2が発生して,炭酸ナトリウム(Na2CO3)が生成する。(アンモニアソーダ法の一部でもある。)
・炭酸水素ナトリウムは加熱すると,熱分解で二酸化炭素が発生するので,ふくらし粉(ベーキングパウダー)に利用されている。
★出題年
・2004年追、2005年本、2006年本、2009年追、2011年本
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