2020年度から始まる大学入学共通テストについての興味深い記事を見つけたので紹介します。
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下記『毎日新聞』より一部引用。
大学入試センターは26日、2020年度に始める大学入学共通テストで導入する国語と数学の記述式問題の採点について、民間業者の採点中にセンターが3回程度点検する方針を明らかにした。
昨年11月の試行調査(プレテスト)で採点結果を点検したところ答案の0.2%に修正する必要があったことを受け、方法を見直す。
試行調査や本番の採点は、入札を経てセンターから委託される民間業者が担当し、今回は通信教育大手「ベネッセコーポレーション」が請け負った。
採点したのは同社で模試などの採点経験があり、内部テストに合格した大学院生や塾講師ら約1000人。「80字以上120字以内」「2文で書かれている」といった正答の条件を満たしているかなどの観点で同じ答案を2人が評価し、一致すれば成績を登録した。
一致しない場合はより経験豊富な「採点リーダー」が採点し、一致した方を採用した。それでも一致しなければ、採点責任者の「統括採点リーダー」が総合的に判断し、不明点はセンターとすりあわせて結論を出した。
国語の6万4500人分、数学の5万3664人分の答案から計約3万8000人分を無作為抽出し、センターが選んだ科目ごとの専門家や退職校長らが点検したところ、0.2%にあたる85人で修正が必要だった。国語で「12」のような2桁の半角数字を1マスに書いた場合、1文字とみなすかなどで判断が分かれた。
これを受けて全て採点し直したが、新たに抽出して点検した約1000人のうち1%の11人で修正箇所が見つかった。
このため、共通テスト実施直後に一部の解答を確認し、判断が分かれる箇所を議論して採点基準を調整。採点作業と並行してセンターによる点検も3回程度実施し、必要に応じて成績を登録した答案も再採点する仕組みにする。今回の採点は15日以内の予定だったが10日で終了しており、センターは日程上の問題はないとしている。
センターの大杉住子審議役は「採点の課題はおおかた洗い出せた。次の試行調査などでさらに方法を模索し、ミスを極力減らしたい」と話している。【伊澤拓也】
◇採点のぶれ必ず出る
テスト理論に詳しい東北大学教育学部の柴山直教授(教育測定学)の話 大規模テストに記述式問題を導入すると、採点のぶれは必ず出る。今回の採点については、採点者や点検者の人選が的確なのかも不透明だ。
採点の質や信頼性、自己採点の一致率を高めようとすると問題の条件を細かく設定しなければならず、記述式の良さが損なわれる。50万人規模が受ける共通テストに記述式を盛り込むことは公正性やコストに無理が生じる。
◇自己採点不一致、国語で3割
一方、試行調査後に実施した自己採点の結果が、実際の採点結果と一致しなかった生徒は、国語の各問題で2~3割に上った。自己採点は2次試験の出願先を決める際の重要な判断材料となるため、このままでは混乱を招く恐れがある。
国語は、センターが示した正答の条件(各問三つか四つ)をいくつ満たしているか、または「採点不能」か、数学は各問二つずつの条件を満たした正答か否か、または採点不能かなどをチェックした。その結果を実際の採点結果と比較したところ、一致率は国語で67.0~77.4%、数学は82.9~92.8%だった。正答率、一致率とも最低だった国語問3は、3割弱の生徒が実際の採点結果より自分の解答が多くの条件を満たしたと判断し、逆に国語で最も高かった問2は約15%が自分の解答を過小評価していた。
基準が不明確で生徒が判断しづらかったことが原因とみられ、センターは「条件設定をより分かりやすくすることはできるが、一致率を100%にするのは難しい。受験生からの成績確認の問い合わせに対応するかどうかも含めて検討したい」としている。
また、センターは国語の記述式の成績は小問を4段階、総合を3~5段階で評価し、長文の設問は他の1.5倍程度の重み付けをする案も示した。
『引用終わり』
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私も上記記事の柴山教授の意見に同意し、50万人規模が受ける共通テストに記述式を盛り込むことは信頼性や公正性やコストに無理が生じると思います。
各大学が独自に行えばいいと思うのですが…
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