今日は、名古屋大学(2019年)で出題された穴埋め問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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■問題 次の文章を読んで,問いに答えよ。
硝酸HNO3や亜硝酸HNO2のように,分子の中心となる原子に何個かの酸素原子Oが結合し,さらにそのOのいくつかに水素原子Hが結合した構造の酸をオキソ酸という。
オキソ酸の中心原子が同じ場合,Hと結合していないOの数が「 ア 」いほど,強い酸になる傾向がある。HNO3とHNO2における窒素原子Nの酸化数を求めると,HNO3は「 イ 」,HNO2は「 ウ 」である。HNO3のNの酸化数は,Nの「 エ 」電子の数と等しいため,HNO3のNは還元剤としての作用はない。
HNO3は,肥料や医薬品の製造などに用いられる重要な化合物であり,工業的にはオストワルト法によってつくられる。
オストワルト法ではまず,アンモニアNH3と空気中の酸素O2から(Ⅰ)式によってNOを得る。その後,NOを酸化してNO2とし,水への溶解を経てHNO3を得る。
4NH3 + 5O2 → 4NO + 6H2O·································· (Ⅰ)
■設問
文中の空欄「 ア 」~「 エ 」にあてはまる最も適切な語句または数値を記せ。
名古屋大学 (2019年) 一部略
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設問)
ア…… 多
イ…… +5
ウ…… +3
エ…… 価 [最外殻]
☆酸素原子を含む酸のことをオキソ酸といいます。
オキソ酸の名称は最も安定な酸を基準として,それよりも中心原子の酸化数
が大きいものを「過」,小さいものを順に「亜」,「次亜」とつけてよびます。
塩素原子を含むオキソ酸には4種類あり,塩素酸HClO3を基準として酸素原子が
1個多いHClO4を過塩素酸,1個少ないHClO2を亜塩素酸,2個少ないHClOを
次亜塩素酸とよびます。
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