今日は、防衛大学校(2019年)で出題された穴埋め問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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Ⅰ 以下の文章をよみ,次の設問に答えよ。
カルボキシ基を持つ化合物をカルボン酸といい,弱い酸性を示す。一般的に,カルボン酸は第一級アルコールの( ア )反応により得られるが,芳香族カルボン酸である( イ )は,トルエンの( ア )反応でも得られる。
さらに,工業的に酢酸は,( ウ )から二段階の反応を経て得られる。カルボン酸の中でも( エ )は,分子内にアルデヒド基をもつ。
問1
( ア )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① 酸化 ② 還元 ③ 付加 ④ 中和 ⑤ 脱離
問2
( イ )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① マレイン酸 ② サリチル酸 ③ フタル酸 ④ 安息香酸
⑤ オレイン酸
問3
( ウ )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① グリセリン ② クメン ③ エチレン ④ スチレン
⑤ アセトン
問4
( エ )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① 乳酸 ② ギ酸 ③ 塩酸 ④ テレフタル酸
⑤ ピクリン酸
問5
アルデヒド基の検出に用いる試薬として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① アンモニア性硝酸銀水溶液 ② ニンヒドリン水溶液
③ さらし粉水溶液 ④ ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液
⑤ 硫酸銅(Ⅱ)水溶液
Ⅱ 以下のタンパク質に関する文章をよみ,次の設問1~6に答えよ。
α -アミノ酸は,一般式R-CH(NH2)-COOHで表され,グリシン以外には( A )異性体が存在する。
α -アミノ酸どうしの縮合によって生じた化合物を総称してペプチドといい,このとき生じた( B )結合をペプチド結合ともいう。
ペプチドの中で分子量が大きく,特有の機能を持ったものをタンパク質と呼ぶ。
α -アミノ酸の種類や結合順序,数により様々なタンパク質が生じることが知られている。
タンパク質は,ペプチド結合の部分どうしが( C )結合を形成することで,らせん形構造やジグザグ形構造をもつ。
これらがさらに折りたたまれて,タンパク質ごとに独特な立体構造をとっている。
一般に,タンパク質に熱や酸などを作用させると,その立体構造を失う。このような現象をタンパク質の( D )という。
いったん( D )したタンパク質は,元の状態には戻らないことが多い。
問1
( A )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~④のうちから一つ選びなさい。
① 幾何 ② 構造 ③ 位置 ④ 鏡像
問2
( B )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① エーテル ② エステル ③ 炭素-水素 ④ ジスルフィド
⑤ アミド
問3
( C )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① 配位 ② 共有 ③ イオン ④ 金属 ⑤ 水素
問4
( D )に当てはまる語句として最も適切なものを,下の①~⑤のうちから一つ選びなさい。
① けん化 ② 変性 ③ 塩析 ④ 風解 ⑤ 加硫
防衛大学校(2019年) 一部略
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Ⅰ
問1…… ①
問2…… ④
問3…… ③
問4…… ②
問5…… ①
Ⅱ
問1…… ④
問2…… ⑤
問3…… ⑤
問4…… ②
問5…… ②
問6…… ③
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