今日は、茨城大学2021年)で出題された理由を問う記述問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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人体を構成する元素の質量を体内存在量といい,人体の総質量に対する体内存在量の割合は,ほぼ一定に保たれている。
この割合が1%を超える元素は,水素,炭素,窒素,酸素,カルシウム,およびリンであり,これらは人体の総質量のおよそ98.5%を占める。
体内存在量の割合が0.01~1%を占める元素には,ナトリウム,マグネシウム,塩素,カリウム,および硫黄がある。人体の総質量の99%以上はこれら11元素で構成されている。
■問題
下線部の元素は生体内では単原子イオンとして存在することが多い。
これらの単原子イオンについて,イオン半径の大きい順にイオン式を,その順となる理由を書きなさい。
茨城大学(2021年) 一部略
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イオン式:Cl-,K+,Na+,Mg2+
理由:
Na+およびMg2+はL殻まで電子を満たしているのに対し,Cl-およびK+は,M殻まで電子を満たしているため,前者より後者のほうがイオン半径は大きい。
また,電子配置が同じイオン同士を比較した場合は,原子番号が大きいほうが原子核の正電荷が増大し,周囲の電子をより強く原子核に引き付けるようになるため,イオン半径は小さくなるから。
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