実際に出題された入試問題文を聴くことによって、覚えられるように
入試問題文を一部編集し,録音したものをyoutubeにアップしました。
音声ファイルをiPhone等のmp3対応プレイヤーに入れて-,通学時間,就寝前等の空いた時間を利用し効率的に学習してください。
□テキストは下記参照下さい。
■ 2011年度 法政大学
アルミニウムは13族に属する典型元素で,原子は3個の価電子を持ち3価の陽イオンになりやすい。アルミニウムは,単体として産出することはないが,化合物として鉱物や土壌中に広く分布する。地殻中では,酸素,ケイ素に次いで,3番目に多く存在する元素である。
ボーキサイトを原料として精製により酸化アルミニウムAl2O3をつくり,氷(ひょう)晶(しょう)石(せき)とともに約1,000℃で融解(ゆうかい)し,炭素電極を用いたホール・エルー法で製造される。
アルミニウムの単体は軽くて軟らかい金属であるが,アルミニウムと少量の銅などの合金はジュラルミンと呼ばれ,軽量で機械的にも強いため,航空機の機体などに利用されている。
アルミニウムは,酸性および塩基性水溶液と反応して水素を発生する両性元素である。一方,濃硝酸や濃硫酸には溶けにくい。それは,表面に緻密な酸化(さんか)被膜(ひまく)ができるためで,このような状態を不動態(ふどうたい)という。酸化アルミニウムはアルミナと呼ばれ,工業的に重要な化合物である。宝石としても,赤色が特徴的なルビーや,青色のサファイアは,微量の不純物元素を含む酸化アルミニウムの結晶で,きわめて硬く,酸や塩基にほとんど溶けない。
■ 2011年度 防衛医科大学校
アルミニウムは地殻中3番目に多く存在する元素である。アルミニウム単体を工業的に得るには,はじめに原料の鉱石であるボーキサイトを精製して酸化アルミニウムを得る。次に1000℃に加熱し溶融(ようゆう)させた氷晶石Na3[AlF6]に酸化アルミニウムを溶解し,陽極と陰極の両電極に炭素を用いて融解塩電解するとアルミニウム単体が得られる。
ミョウバン結晶を実験室でつくるには,アルミニウムを水酸化カリウム水溶液に溶解させ,硫酸を酸性となるまで加えると沈殿が生じる。これを加熱し溶解した後に冷却すると結晶が得られる。一般に溶解度の差を利用して純粋な結晶を得る操作を再結晶という。
■ 2011年度 立教大学
アルミニウムは,ボーキサイトを原料にして得られる。ボーキサイトを濃い水酸化ナトリウム水溶液で処理して得られる酸化アルミニウム(アルミナ)に氷晶石を加えて,約1000℃で融解し,両極に炭素を用いて融解塩電解することにより,陰極にアルミニウムが得られる。
アルミニウムは,銀白色の軟らかい軽金属で,密度は鉄や銅の約3分の1である。アルミニウムに少量の銅,マグネシウム,マンガンを加えたジュラルミンと呼ばれる合金は,軽くて強度が大きいため飛行機の機体などに用いられている。
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入試問題文を聴いて覚える化学 アルミニウム編
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