今日も、 医薬品に関する問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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病気の原因に直接作用するのではなく,病気の症状を緩和する医薬品を ① という。
(1)その代表例としてアセチルサリチル酸がある。これは,サリチル酸と無水酢酸から合成され,解熱鎮痛・抗炎症剤として使用される。
また(2)サリチル酸をメタノールとエステル化させた ② は,揮発性の液体で,消炎鎮痛剤(外用塗布剤)として使われている。
これらとは対照的に,病原菌に直接作用してその働きを阻害し,病気をその原因から治療する医薬品もある。
その代表例がペニシリンであり,これは特定の微生物によって作られる化学物質で,他の微生物の発育や代謝を阻害する。このペニシリンのような物質を総称して ③ という。
また,人工的に合成された化合物にも,抗菌作用を示すものがあり,(3)スルファニルアミドがその例である。
現在では,その誘導体が医薬品として用いられており,サルファ剤と呼ばれている。
問1
文中の ① ~ ③ に適切な語句を入れよ。
問2
下線部(1)のアセチルサリチル酸の合成反応を構造式を用いて示せ。
問3
下線部(1)の反応が100%の反応効率で進むとすると,23.0[g]のサリチル酸からアセチルサリチル酸を何g得ることができるか。
有効数字3桁で答えよ。
問4
下線部(2)の反応を構造式を用いて示せ。
問5
下線部(3)の化合物の構造式を書け。
(大阪医科大学)
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■解答・解説
問1
① 対症療法薬
② サリチル酸メチル
③ 抗生物質
問2
問3
問2より,サリチル酸C7H6O3(分子量138)1molが反応して,アセチルサリチル酸C9H8O4(分子量180)1molが生成する。
得られるアセチルサリチル酸の質量をx[g]とすると,
これを解いて,x=30.0[g] ……(答え)
問4
問5
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