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☆化学  電気通信大学 後期(2019年)の理由を問う記述問題

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今日は、 電気通信大学 後期(2019年)で出題された理由を問う記述問題を紹介します。

 

挑戦してみてください!

 

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 10gのステアリン酸C17H35COOHをビーカーに取り,エタノールと水酸化ナトリウム水溶液を加えて,かき混ぜながら湯浴で加熱して過不足なく反応させた。


均一になった水溶液を飽和食塩水と混合したところ,物質Yが析出した。①Yを水に溶かしたときに生じるステアリン酸イオンは,水になじみにくい炭化水素基C17H35-と水になじみやすい-COO-基からなるので,Yは②界面活性剤になる。


(1) 物質Yが得られる化学反応式を書け。


(2) 下線部①の水溶液は,酸性,中性,塩基性のいずれか。その理由を,化学反応式を用いて説明せよ。


(3) 下線部②について,合成洗剤では硫酸アルキルナトリウムなどが主成分となる。

硫酸アルキルナトリウムの水溶液は,酸性,中性,塩基性のいずれか。

また,この水溶液の硬水中での泡立ちはYの水溶液と比べてよいか,悪いか,理由とともに記せ。


電気通信大学 後期(2019年) 一部改

 

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(1) C17H35COOH + NaOH → C17H35COONa + H2O

(2) 塩基性

理由…ナトリウム塩がすべて電離するが,ステアリン酸は弱酸なので次のような反応で水酸化物イオンを生成するから。

C17H35COO + H2O → C17H35COOH + OH

(3) 中性,よい,理由…Ca2+などの陽イオンとの塩が水溶性だから。
 

 

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