今日は、香川大学(2021年)で出題された理由を問う記述問題を紹介します。
挑戦してみてください!
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次の文章を読み,各問いに答えなさい。
( ア )は,タンパク質,油脂と並んで三大栄養素の1つである。
食品としての( ア )は穀物やイモ類から得られ,その主成分はでんぷんである。でんぷんは,-グルコースが重合した多糖であり,水溶液中では( イ )構造となっている。
一方,セルロースは,植物細胞壁の主成分である。単糖はそれ以上小さな糖単位に加水分解されない糖類であり,二糖は加水分解で2つの単糖を生じる。
酵素は生体内で起こる様々な化学反応の触媒として働く。酵素は特定の物質の,特定の反応に対してだけ作用する。この性質を,酵素の( ウ )という。
また,酵素はタンパク質であることに由来する特徴をもち,酵素のはたらきは,①温度やpHの影響を大きく受ける。
■問題1
文章中の( ア )から( ウ )にあてはまる語句を下記の選択肢から選んで答えなさい。
ビタミン・炭水化物・直線状・らせん・触媒・基質特異性・活性部位
■問題2
下線部①のように,酵素のはたらきが,温度やpHの影響を受ける理由を150字以内で説明しなさい。
香川大学(2021年) 一部略
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■問題1
ア…炭水化物
イ…らせん
ウ…基質特異性
■問題2
酵素はタンパク質からなる生体内触媒であり,加熱やpHの変化によってタンパク質分子内の水素結合やイオン結合が切断されてしまい,タンパク質の三次構造である分子全体の立体構造が不可逆的に変化してしまう変性が起こる。タンパク質の変性により酵素と基質が複合体を形成することができなくなり,失活化する。
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