今日は,気体の色,臭い,毒性について解説します。
■気体の色
気体の色はほとんどが無色であり,有色である下記4つのみを覚えればOKです。
NO2(赤褐色),F2(淡黄色),Cl2(黄緑色),O3(淡青色)
※NOは無色ですが,空気中で直ちにNO2(赤褐色)になります。
■気体の臭い
気体の臭いの覚え方は,基本的に酸性と塩基性の気体は,臭いがあり,
中性の気体は,臭いがないと覚えます。
酸性・塩基性・中性の気体については前回解説しましたね。
この覚え方は毒性も同じです。
そして例外として,
中性のO3は,臭いがあり,酸性のCO2,HFは,臭いがないと覚えます。
□臭いがある気体
酸性:NO2,H2S,SO2,Cl2,HCl
塩基性:NH3
中性:O3
CO2に臭いがないのは常識ですね!
具体的な臭いは,下記となります。
刺激臭:NO2,SO2,Cl2,HCl,NH3
腐卵臭:H2S
特異臭:O3
温泉地などでにおう腐卵臭が硫化水素か二酸化硫黄かどっちか
わからなくなってしまう人が多くいます。
そこで覚え方を考えました!
刺激臭の頭文字のし→ Si → SO2(二酸化硫黄)
腐卵臭の頭文字のふ→ Hu → H2S(硫化水素)
と覚えてはいかがでしょうか?
腐卵臭は硫化水素しかないので,問題文に腐卵臭とあれば,硫化水素と特定できます!特異臭もオゾンと考えてまず間違いないでしょう。
■気体の毒性
毒性のある気体の覚え方は,臭いの覚え方と同様に
酸性と塩基性の気体は,毒性があり,中性の気体は,毒性がないと覚えます。
そして例外として,中性のO3,COには毒性があり,酸性のCO2は,毒性がないと覚えます。
CO2に毒性がないのも常識ですね。
有毒だったら人類は生存していませんよね。
□毒性がある気体
酸性:NO2,H2S,SO2,Cl2,HCl,HF
塩基性:NH3,
中性:O3,CO
一酸化炭素COが有毒なのは,常識として知っていると思うのですが,その理由も試験で問われることがあるので覚えてください。
理由・・・
COはO2と比べて200倍以上強く血液中のヘモグロビンと結合するため,一旦,COと結合したヘモグロビンはO2と結合できず,血液中のO2の運搬を妨げるため。
このことからCOはきわめて有毒な気体なのです。
いかがでしょうか?
色と臭いと毒性は,センター試験でも超頻出なので,絶対に覚えてくださいね。
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気体の色,臭い,毒性について
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