今回は、センター試験(1996~2012本・追試験)で出題される「におい・香りを問う物質」はなにか調べてみました。
ちなみに、においという漢字には、「臭い」と「匂い」の2通りありますが
この違いがわかりますか?
「臭い」は、汚水などのくさい「悪い」におい、
「匂い」は、果物、花などの「よい」におい
のときに使います。
化学で使われるにおいに関する表現は
特異臭、特有のにおい、腐乱臭、刺激臭、果実のような芳香
などがあります。特異臭と特有のにおいは、同じと考えていいでしょう。
さて、問題です!
センター試験(1996~2012本・追試験)で、「におい」について最も多く出題された物質は何でしょう?
※問題の一部に、においに関する問いを含む問題。
正解は、
二酸化硫黄で3回です!
二酸化硫黄の臭いはなんでしょう?
特異臭ですね。
毒性に関しては、出題回数1位が硫化水素で
においに関しては、二酸化硫黄というのは面白いですね。
二酸化硫黄以降の順位は、
2位は同率で
硫化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニア、塩化水素、酢酸エチルで2回です。
硫化水素は腐乱臭。
二酸化炭素、一酸化炭素は無臭。
アンモニア、塩化水素は刺激臭。
酢酸エチルは果実のような芳香。
ですね。
7位は、
ベンゼン、アセトン、オゾン、ホルムアルデヒド、ギ酸、塩素、一酸化窒素、
二酸化窒素、アセチレン、フェノール、ヘリウム、アルゴン、ネオンの1回です。
二酸化窒素、塩素、ホルムアルデヒド、ギ酸は刺激臭。
オゾン、ベンゼン、アセトンは特異臭
一酸化窒素、アセチレン、ヘリウム・アルゴン・ネオンの希ガスが無臭です。
気体のにおいは
二酸化炭素をのぞく酸性気体、塩基性気体のアンモニア、オゾンには臭いがある。
オゾンをのぞく中性気体、希ガスは無臭。
と覚えましょう。
最後にまとめてみました。
刺激臭……アンモニア、塩化水素、二酸化窒素、塩素、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ギ酸、酢酸
特異臭……二酸化硫黄、オゾン、ベンゼン、アセトン、フェノール
腐乱臭……硫化水素
無臭……一酸化窒素、一酸化炭素、水素、酸素、窒素、二酸化炭素、アセチレン、ヘリウム・アルゴン・ネオン
※紫色が中性の気体、赤色が塩基性の気体、青色が酸性の気体です。
芳香族化合物は名前の通り、芳香をもつものが多く、
分子量が比較的小さなエステルは、果実のような芳香をもち、香料などの原料となります。
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センター試験に出る「におい」に関する問題
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