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水素が発生する反応

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今日は,くらべてつなげて覚える化学。
「水素が発生する反応について」解説します。

2007年のセンター試験(追試)で

水素が生成する反応として適当でないものを選べ。
という問題が出題されていました。

そこで,水素が生成する反応式をまとめてみました。

①イオン化傾向が水素より大きい金属に酸を加えると水素が発生する。

例:鉄に希硫酸を加える。
亜鉛に希硫酸を加える。等。


②カリウム,カルシウム,ナトリウムに水を加えると水素が発生する。

イオン化傾向が大きいこの3つは冷水で水と反応し,水素が発生します。

マグネシウムは熱水
アルミニウム,亜鉛,鉄は高温の水蒸気
反応して水素が発生します。

反応形式は①と同じです。

③両性金属に強塩基を加えると水素が発生する。

両性金属は,酸にも強塩基にも反応して水素が発生しますね。
これは,非常に重要でよく出題されます。

ちなみに,両性酸化物も酸にも塩基にも溶けますが,水素は発生しません。
これも重要ですので必ず覚えましょう!


④水酸化ナトリウム水溶液に白金電極を入れて電気分解する。
詳しい反応は今後詳しく解説します。


⑤メタンと水蒸気を高温で反応させると水素が発生する。
この反応は水素の工業的製法ですね。


⑥アルコールやフェノール類(ヒドロキシ基をもつ)が金属ナトリウムと反応すると,水素が発生する。
例:ナトリウムとエタノールを反応させる。

この反応で,アルコールの場合は,ナトリウムアルコキシド,
フェノールの場合は,ナトリウムフェノキシドが生成します。

この反応は,構造異性体の関係にあるアルコールとエーテルとを区別するときに用いられたりと,
センター試験でも頻繁に出題されます。


⑦赤熱したコークスに水蒸気を通すと水素と一酸化炭素が生成する。

発生した水素と一酸化炭素の混合気体は水性ガスといいます。

他にもありますが,重要な7つの反応を紹介しました。
是非,くらべてつなげて覚えてくださいね!


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